≪エンジン音特集≫これって騒音?無音は危険?気になるあれこれを解説!

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ちょっと古い話になりますが2010年の1月に国土交通省から発表された「ハイブリッド車等の静音性に関する対策のガイドライン」というのをご存知でしょうか。簡単に言ってしまうと「ハイブリッド車が静かすぎるから人が車に気が付けないので危険」ってい言う事なんですね。なんか不思議な感じがして改めて音と速度について調べてみました。

「静かさ」って何だろう

音の目安(建物を作るときの遮音性の目安)

下の一覧は建築業界で建物を作る際に遮音性能を考えるときの音の目安です。
室内環境が40〜50dBレベルに収まり、快適に暮らせるように遮音性の目安としています。

120dB 飛行機のエンジンの近く
110dB 自動車の警笛(前方2m)
100dB 電車が通るときのガードの下
90dB 騒々しい工場の中、大声による独唱、犬の鳴き声(正面5m)
80dB 地下鉄の車内(窓を開けた状態)、ピアノ(正面1mバイエル104番)
70dB 騒々しい事務所、騒々しい街頭、掃除機、電車のベル、ステレオ(正面1m)
60dB 静かな乗用車、普通の会話
50dB 静かな事務所
40dB 深夜の市内、図書館、静かな住宅地の昼
30dB 郊外の深夜、囁き声
20dB 木の葉の触れ合う音、置き時計の秒針の音(前方1m)

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「速さ」って何だろう

速度の目安(自動車以外)

ここでは自動車以外で日常生活の中で人が移動という行為で速度と関係するものの速度目安です。

まずは人間、普通に大人が歩く速度は時速4~5キロくらいだと言われています。ちなみに不動産広告でよく見かける「駅から徒歩○○分」という表記は時速4.8キロ想定です。オリンピック代表クラスの100mを10秒で走るアスリートは時速36キロ。42キロを2時間ちょっとで走るマラソンランナーは時速21キロ。もっとも身近なのは自転車ですが、ママチャリ〜ロードバイクまで15km/h〜40km/hが標準的な速度らしいのです。

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自動車の速度と音について

ここで自動車をみると「ハイブリッド車」以外の車は時速20〜25kmで、発生音が55dB前後だそうです。

国土交通省の「ハイブリッド車等の静音性に関する対策のガイドライン」

国土交通省の報道発表

 ハイブリッド車や電気自動車は、登録台数が増加しており、今後更に増加していくことが予想されている。一方、これらの自動車は構造的に音がしなくて危険を感じるという意見が自動車ユーザーや視覚障害者団体等から寄せられていることから、国土交通省では、昨年7月より「ハイブリッド車等の静音性に関する対策検討委員会」(委員長:鎌田 実 東京大学高齢社会総合研究機構長・教授)を開催し、ハイブリッド車や電気自動車等の静音性に関する対策について検討を進めてきました。
 その後、同年11月に対策案を取りまとめるとともにパブリックコメントを実施し、その結果を踏まえ、今般、「ハイブリッド車等の静音性に関する対策(報告)」が取りまとめられましたので、お知らせします。(報告書は別添1、取りまとめにあたっての委員長コメントは別添2のとおり。)
 この報告を受け、国土交通省は、本日「ハイブリッド車等の静音性に関する対策のガイドライン」を定め、一定の要件を満たした装置を任意で装備できるようにし、自動車メーカー等の関係者に周知しましたので、併せてお知らせします。(ガイドラインは別添3のとおり。)
 なお、対策の策定に先立って行いましたパブリックコメントの結果につきましては、国土交通省のホームページに公表しています。

Source: www.mlit.go.jp

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ガイドラインからの抜粋

「ハイブリッド車等の静音性に関する対策のガイドライン」

ハイブリッド車や電気自動車等は、低炭素化社会を進める上で今後さらなる増加が見込まれている。
一方、これらの自動車から音がしなくて危険と感じるとの意見が、ユーザーや視覚障害者団体から寄せられたり、一部の専門家からも指摘されている。このため、内燃機関が停止状態、かつ、電動機のみによる走行が可能な電気式ハイブリッド自動車、電気自動車及び燃料電池自動車に備えるべき「車両接近通報装置」の要件は下記のとおり示す。

《車両接近通報装置の要件》
(1)発音の方法
車両接近通報装置は、少なくとも車両の発進から車速が 20km/h に至るまでの速度域及び後退時において、自動で発音するものとする。ただし、内燃機関を有する車両にあっては内燃機関が作動しているときには発音を要しない。
なお、後退時に警報を発する装置を備えている車両にあっては、後退時に車両接近通報装置による発音を要しない。

(2)発音される音は、車両の走行状態を想起させる連続音であるものとする。この場合において、以下の音又はこれに類似した音は不適当なものとする。
(a)サイレン、チャイム、ベル及びメロディ音
(b)警音器の音
(c)鳴き声等動物や昆虫が発する音
(d)波、風及び川の流れ等の自然現象の音
(e)その他常識的に車両から発せられることが想定できない音

(3)音量は、乗用自動車、貨物自動車等それぞれの用途において内燃機関のみを原動機とする車両が時速 20km で走行する際に発する走行音の大きさを超えない程度のものとする。

静かすぎる自動車の危険性とは

Source: http://www2.toyota.co.jp/jp/news/10/08/nt10_044.html

車載テレビや携帯電話を使用した運転が「危険」なのは分かるんだけど、時速20〜25キロで車道を走っている自動車が「危険」で、それ以上の速度で走れば音がしているから気づくから「危険じゃない」…これってどうなんだろう?結局、装備が付いていても任意で音を消す事も可能で、「音消し」専用のパーツまで販売されている状況です。ママチャリで小さな子供を乗せていても、ちょっと頑張って走れば時速20キロは女性でも出せてしまう速度です。そんな自転車が歩道を走っているのに「ハイブリッド車」が特別視されているのは何故なんだろう?日中の街中であれば常に50dB〜60dBの音が存在しています。友人同士で話をしながら走っていれば「ハイブリッド車以外」の車が来ても「ハイブリッド車」が来ても気付かないことに関して環境的に大きな差があるとは考え難いと思います。「ハイブリッド車」だから危険というレッテル貼りは少し考え直した方が良い気がします。もしハイブリッド車の普及が進んで100%になって信号待ちで、あの高周波「キーーーン」という音が一斉にしていた時を想像したらた、個人的にはそっちの方が問題になる様な気がします。そうなってから止めるのなら、この問題に関しては今やっている必要を失うのではないでしょうか。

道路事情の問題

最近、自転車のロードレーサータイプ人気で利用者が増えた時、ブレーキが付いてない海外仕様のものが危険と見なされて規制されました。これは勿論「危険」だとわかります。そんなスピードの出る自転車が歩道も車道も好きに走っています。(実際は車道を走らなければならないのですが…)結局のところ「歩道」「自転車道」「自動車道」と分ける人車分離が出来ていない道路事情によるところが大きいと思います。色々な地域でこの試みが進んでいます。こちらの方が「ハイブリッド車」の普及と同時に広がっていって、人と車が安心で安全になっていって欲しいものですね。

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