≪オイルエレメント交換≫車の腎臓!整備しないと車も病気になる!

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「オイルエレメントを交換しないと車に祟られて病気になるぞ〜」なんていう迷信の様な話ではありません。今回はオートバックスなどのカー用品専門店に行くと売り場の広告でよく見かける「オイルエレメント交換」の重要性について人間の健康に置き換えて考えてみたいと思います。「健康の大切さって病気になって初めてわかる。」なんてよく言われてますが、そうなる前の予防について知っておくことも大切ですよね。

自分の健康で考えてみるオイルエレメント

オイルエレメントとオイルフェイルターの違い

実は「オイルエレメント」は通称であって英語では「OIL FILTER」または「OIL FILTER ELEMENT」となります。後者を直訳すると「油を濾過する構成部品」ですね。「オイルエレメント」は濾過器が内包されている部品、「オイルフィルター」は濾過器そのものと解釈しておけば良いと思います。部品としては同じ機能なのでどちらでも構わないと思いますが、自動車は「オイルエレメント」、バイクは「オイルフィルター」として部品扱いされているケースが多いからです。

オイルエレメントは腎臓

では、ここからは健康について考えて行きたいと思います。ご存知の通り「腎臓」は血液の濾過器ですね。腎臓は心臓から送り出された血液の中にある身体によくない成分を取り除いて、キレイな血液が身体に行き渡わたる様に頑張ってくれています。エンジンにおける「オイルエレメント」もまさに腎臓と同じ働きをしています。オイルポンプ(心臓)から送り出されたオイル(血液)がオイルエレメント(腎臓)を通って不純物が取り除かれて、キレイなオイルとなってエンジン内を巡り、エンジンを健康な状態に保つわけですね。

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慢性腎不全は致命的

人は腎臓を簡単に交換出来ないので、濾過した不純物を尿に変えて排泄する機能が備わっています。う〜ん、やっぱり人間って高性能ですね! それでも暴飲暴食やストレスなどで無理をさせてしまうと健康な状態に戻れなくて慢性腎不全という厄介な症状が出てしまうことになります。同じ様にエンジンでもオイルエレメントに無理をさせると不純物が溜まって濾過出来る許容量を超えてしまし、目詰まり状態となってオイルそのものがエンジン内を巡ることに支障がでる場合も考えられます。ましてエンジンには排泄機能が備わっていないのでどうしてもオイルエレメント交換が必要になってくるのです。

Source: http://matsu-mo.com/scragge.html

Source: http://www.yamaha-motor.co.jp/parts-search/genuine/oilfilter/0001/

オイル(血液)の役割

さて、オイル(血液)内に発生するエンジン(身体)に悪い影響を及ぼすものが大きくは二つあります。一つは機械部品同士の摩擦で発生する金属の粒子、もう一つガソリンやオイルが燃焼した際に発生するカーボン(煤)の粒子です。オイルはこう言った不純物をエンジン内部から回収する役割と機械部品摩擦抵抗を抑える役割と燃焼や摩擦によって発生する熱を冷やす役割を持っています。

Source: http://www15.plala.or.jp/sanwa-j/06.html

オイルエレメント(腎臓)って大切

このオイル(血液)中の不純物を濾過するのがオイルエレメント(腎臓)ですね。もし、この濾過機能がなければ金属粒子やカーボン粒子がエンジン内を傷つけてしまい、エンジンの焼付きが起きてエンジンの交換といった事態を招きます。また、オイルの性能低下の原因になるので結局、エンジンにダメージを与えることになります。オイルエレメントはエンジンの健康にとって大事な役割を担っているのです。

Source: http://www15.plala.or.jp/sanwa-j/06.html

健康維持は予防から

不純物の正体は?

エンジンの健康維持のためにオイルエレメントが大切なことはお分かりいただけたと思います。一方で健康維持のためには予防も大切です。そこで不純物についても代表的な二つについて少し触れておきましょう。初めは金属の粒子についてですが、エンジン内にはピストン、カムシャフト、クランクシャフトなど高速で動いている様々な金属製の部品があります。これらの部品はその役割に応じて固有の強度(硬度)が必要になります。その金属同士がエンジン内で動いている最中に接してしまうと摩擦熱によって「焼付き」が起きることになってしまいます。一番危険性が高いのがシリンダーとピストンリングになります。燃焼室と呼ばれているエンジンで一番高熱になる部分なので、その危険性も一番高く「エンジンが焼き付いた」と言った場合の主要因です。そうならない為のエンジンオイルなのですが、強度も材質も違うもの同士ではオイルの皮膜によって直接触れ合ってなくても表面が摩擦力によって徐々に削られてしまうのです。この現象はエンジンの宿命なので新しくても古くても避けて通ることは出来ません。もう一つがカーボン粒子です。「燃料が燃える」ことによって熱エネルギーを運動エネルギーにしているのがエンジンです。なので燃焼する限りカーボン(煤)は発生するので当然これも避けることは出来ません。またシリンダー壁に皮膜を作ってピストン運動をサポートしているエンジンオイルも同時に燃やされています。これもカーボン粒子発生の要因です。この様に発生したカーボン粒子がエンジンオイルを黒く汚し、サラサラのエンジンオイルをドロドロにしてしまいます。

体調は人それぞれ

健康面からもう一つお話しをさせていただきますと、人と一緒で年齢や性別、育った環境なので車の健康状態も様々です。そこで一番分かりやすい「新車」のエンジンから考えてみましょう。生まれたてで健康状態もバッチリです。昔は機械の加工精度や各種のセンサーを使ったコンピューター制御の技術が未熟だったので、新車は機械部品同士の擦り合わせや走らせて見ないとわからない不具合の発見など、いわゆる「慣らし運転」が必要だと言われてました。現在でも機械部品同士の擦り合わせに関して多少は影響はありますが、神経質になる必要はないと思います。加工精度が上がったことと、センサーとコンピューターが主治医の様にいつも見守ってくれいるからです。だからと言って侮ってはいけません。不純物発生の多少を決めるのはエンジンの使用状況によるからです。急加速・急減速をする方、それとアップダウンのある坂道を多く走る環境で車をお使いの方、高速道路の利用が多い方などエンジンの負荷が大きいと思われる状況で車を利用している方はオイルエレメント交換の頻度を増やすことをお勧めします。

健康診断に行こう

オイル内の不純物はエンジンが動く限り必ず発生するので、オイルエレメント交換は避けては通れないものなのです。では、どの様な頻度で交換すれば健康を保つことが出来るのかが気になるところです。車の使用状況は千差万別なので、あくまで一般論でお話しすると、オイル交換2回に対して1回、走行距離で見ると10,000kmに1回と言われています。オートバックスなどのカー用用品店はオイルエレメントの値段も良心的なので、走行距離でみるよりもオイル交換の回数に合わせて交換したほうがエンジンにとってみれば良いと思います。ちなみにオイル会員になると交換費用が無料などのお得な料金設定があるのでお勧めですね。

唐突ですが、ここでちょっとお料理の話。お椀によそわれたお味噌汁をしばらく置いておくとお味噌が下の方に溜まってるのを見たことがあると思います。これはお味噌の粒子がお湯(この場合だし汁)の比重より大きく重たいので下に沈んだ状態(沈殿)だからです。お味噌内の塩分やダシの成分はお湯の中で分子のレベルで比重が同等なので均等に混ざり合っています。これをエンジンオイルに置き換えると、金属粒子はエンジンを動かさずに置いておくと沈殿し、カーボン粒子は均等に混ざった状態になっていると思って下さい。オイル交換の際に「下抜き=オイルパンのプラグ(蓋)を外してオイルを出す」か「上抜き=オイルパンからストローの様に吸い上げる」のどちらの方法が良いかという話をたまに聞きますが、オイルは粘性があるの比重の重い不純物が沈殿するのには時間がかかります。エンジンを止めて一晩くらい置いた状態で「下抜き」をすれば効果はあると思いますが、オートバックスの様なカー用品専門店で行う場合では大差ありませんのでご心配なく。

体調管理が自分で出来るのがアスリート

貴方は名トレーナー

ドライブ・アウトドア・チューンニング・ドレスアップなどこだわりのカーライフを満喫されている方がたくさんいると思います。中でもバイク、自動車のチューンアップを楽しまれている方は専門的な知識も豊富で自分自身でチューンアップパーツを交換されることも多いでしょう。その中でもパワーアップを目的とされる方にとってはオイルエレメント交換は大切な要素ですね。パワーアップは燃焼する力を大きくすることを意味しているからです。エンジンの温度上昇は避けられませんし、パワーアップを体感するにはエンジン負荷が大きい状態にするわけですから不純物も多く発生してしまします。レーシングカーではレース距離が100kmに満たない様なレースであってもほとんどの場合1レース毎にエンジンを分解チェック・エンジンの内を洗浄し性能を維持しています。阪神の金本監督が現役時代に「鉄人」と言われて連続出場できたのもトレーナーに支えられ体のメンテナンスを怠らなかったからに他なりません。アスリートの様に鍛え上げたエンジン性能を出来るだけ維持するにはオイルとオイルエレメント交換の頻度が多いほうが良いと思います。

健康維持は自分で出来る

オイルエレメント交換したからと言ってパワーアップしたり、燃費が良くなったりといった性能には直接的な影響はありません。でも、ちゃんとやらないとパワーダウンや燃費悪化は免れません。健康増進にはジョギンや食事制限など積極的な行動が必要です。でも健康維持は日頃の適度な食事量や睡眠時間の確保などちょっとした意識変化で可能です。オイルエレメント交換もそんな位置付けだと思います。オイル交換と一緒にやるとメリットは、血液と腎臓を一緒に交換するのですからリフレッシュは間違いありません。ご自分でオイル交換をされている方であればトライするのも良いと思います。特にバイクは比較的交換が容易な場所でエレメントではなくフィルター交換の場合が多いはずです。初めての方はフィルターを購入するときには、車検証を持って行ってお店の人に確認してもらうか、自分でバイクに適合しているかしっかりと確かめて、専門知識のある方と一緒にやる方が無難ですね。

交換用ツールについて

これはオイルエレメントの帽子ですね。外すときも、取り付けるときもエレメントに被せて中央部の突起にレンチをかけて使います。狭い隙間にある時には重宝しますが自分の車にあったサイズを選ばなければならないので汎用性が低いことと、購入時のサイズ確認は必須ですね。

このツールの利用方法はチェーンの輪の中にエレメントを入れて、チェーンを絞っって固定して回す道具です。チェーンの取り扱いにちょっとしたコツが要りますが、慣れると使い勝手は良いと思います。

これはバンドでの締め付けタイプですね。チェーン同様な使い方ですがより簡単に扱えるので初めての方にもお勧めですね。

このタイプは安価である意味最もポピュラーかもしれません。簡単に言うと支点を持った四つのバーで菱形状態にしてエレメントを挟む様に固定して回すといったイメージのツールです。

交換にはご注意ください

代表的な4つの交換用ツールをご紹介しましたが、どれにも共通する「あるある」失敗というか注意点をご紹介しておきます。まず一番多いと思われる失敗が古いエレメントを外す時に、つい力を入れすぎてエレメントを潰してしまう失敗です。特に最後にご紹介した菱形系挟むタイプは可能性が一番高いですね。一番最初の帽子タイプはその心配がないので安心して使えます。エレメントは缶ジュースのアルミ缶にフィルターが入っている様な状態なので強度があまりありません。最悪はドライバーの様な棒状のものを刺して回すハメになります。新品を装着する時も締込み過ぎて変形させてしまうと性能低下、最悪はオイルがうまく通らなくなってしまうのでご注意下さい。また、外した時のチェックを怠ると起こるミスなんですが、古いエレメントのOリング(黒い輪ゴムの様なオイル漏れを防ぐパッキン)がエンジン側に熱の影響で張り付いている場合があります。これを見過ごして新しいエレメントを装着してしまうと100%オイル漏れします。最後にこれは装着後に起こるので、気付かないとエンジンを壊してしまうことになるのですが「増し締め」という確認作業です。最初の失敗で説明した通り、エレメントは強度があまりないので締め込む際にどうしても甘くなりがちです。そこで装着後にエンジンを回してオイル漏れの確認をするだけでなく、しばらく走行したあとに振動で緩んできていないか確認をする必要があるのです。その時点で、もう一度締め直しておくと安心という訳です。レーシングカーのエンジンではエレメントにホースバンドの様な物で外側からも締め付けて固定したり厳重に振動対策をします。かなり古い話ですがサーキットで練習走行中に、この振動によるオイル漏れが原因でエンジンをパーにした経験があるので、皆さんも気をつけて下さいね…かなり凹みます。

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皆さまのご健康を心よりお祈り申し上げます!

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