3輪スクーターのジャイロキャノピー。バイクだけど屋根がついていて、バイクだけど3輪だったり、特徴的なモデルです。今回はジャイロキャノピーのミニカー登録や、原付二種登録、二人乗りの方法までご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてください!
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ホンダ ジャイロキャノピーのカスタム紹介
「スリーター」という特徴がカスタムの幅を広げる

ピザ屋さんなどの営業車として使われている3輪タイプのスクーター。これはホンダのジャイロキャノピーという乗り物で、50cc以下の原付として販売されています。3輪(スリー)のスクーターなので、合わせて「スリーター」と、ホンダは公式に呼称しており、このジャイロキャノピーは、バイク好きやカスタム好きなど、好奇心旺盛なユーザーにとっても人気があります。
このジャイロキャノピーは改造をすることで、原付二種登録、ミニカー登録などが可能となり、使い勝手を好みに調整できることも魅力です。ではそのカスタムの種類をご紹介します。
ジェイロキャノピーの原付二種登録について
原付二種登録とは50~124ccまでの排気量の原付を指します。50cc以下の原付は原付一種となるのですが、原付二種登録することで、30km/h制限が解除され、二段階右折の必要がありません。しかし、原付免許で公道を走行することができなくなり、小型二輪以上の免許が必要であること、ボアアップなどで排気量を50cc以上にすること、改造申請をして認可を受けることが条件となります。
少し手間が掛かりますが、基本的には多くのバイク屋さんでこのカスタムを受け付けてもらえるので、意外にハードルは低く、また、すで原付二種登録済みの中古車も多く流通しているので、問題ないはずです。ただし、二人乗りや高速道路の走行はできないので注意してください。
ジャイロキャノピーのミニカー登録について
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ジャイロキャノピーのカスタムで、一世を風靡したのが「ミニカー登録」です。このミニカーとは、その名の通り、小さい車扱いとして登録を変更することを指します。小さくても車なので、ヘルメットの装着は必要なく、原付二種と同様に30km/h制限が解除され、二段階右折をする必要もありません。原付二種との違いは、ヘルメットの装着義務となります。
自賠責保険は原付二種とほぼ同じ金額なので、ミニカーといえども原付感覚で維持ができるので、趣味として楽しみたい人にもおすすめです。ちなみに、高速道路の走行はできません。それでは、ジャイロキャノピーのミニカー登録に必要な条件について説明します。
ミニカー登録の場合は排気量は50cc以下であることが条件です。これは原付二種と違う部分ですね。そしてリアのトレッド(左右のタイヤの距離)が500mm以上であること。ジャイロキャノピーのトレッドは、年式によって違いますが、360~496mmです。なので500mm以上になるように、ワイドトレッドスペーサーを装着する必要があります。
ワイドトレッドスペーサーの装着の注意点としては、なるべく幅を広げすぎないことです。トレッド500mm以上が条件ですが、がむしゃらに広げすぎても小回りが効かなくなったり、狭い道が走りにくくなったりするので、必ず計算してスペーサーを選んでください。このトレッドの基準さえクリアすれば、あとは改造申請するだけとなります。ちなみにミニカー登録ができれば、普通自動車免許で運転できます。
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ミニカー登録されたジャイロキャノピーは、フェンダーを取り付ける義務がないので、太いタイヤを剥き出しに装着するカスタムが定番となっています。
カスタムされたジャイロキャノピーの中古車情報
ジャイロキャノピーのミニカーカスタム車の中古車相場は10~30万円
車両価格:28万円(消費税込)
前述した通り、ジャイロキャノピーをミニカー登録するには、リアタイヤのトレッドを広げるのみという、とても手軽な作業で済みます。この理由から、原付登録のジャイロキャノピーとあまり価格差がない状況です。また、お店によっては、購入時にミニカー登録して納車するサービスを実施しているところもあります。
ジャイロキャノピーカスタムの販売価格は46~65万円
車両価格:51.3万円(消費税込)
ミニカー登録済みで、オールペイント、ホイール交換など、カスタムが行き届いたフルカスタムコンプリート車の中古車価格は、一般的なジャイロキャノピーよりも少し高いイメージがありますが、新品パーツを多用していたり、高価なパーツが装着されていたりと、イチから作るよりもお買い得となっています。また、コンプリート車を手本に、好みのパーツを取り付けてもらうなど、オーダー可能なお店も多いので、カスタムされる予定の方は、そういった選択肢もあるということです。
ジャイロキャノピーのカスタムで二人乗りをする方法
側車付き軽二輪に登録することで二人乗りができる
ときどきジャイロキャノピーで二人乗りしている姿を、街や雑誌などで見かけることがあると思います。本来ならミニカー登録車は一人乗りなのですが、側車付き軽二輪登録することで二人乗り可能です。側車付き軽二輪とは、わかりやすくいうと、サイドカーのことを指しますが、3輪バイクのジャイロキャノピーでは、そのままのスタイルで登録ができます。
ちなみにミニカー登録では剥き出しのフェンダーレスタイヤでも問題ありませんでしたが、側車付き軽二輪登録した場合、フェンダーが必要です。また、二人乗りするので、シートの延長も必須となります。自賠責保険は125~250ccの金額区分です。
ホンダ ジャイロキャノピーのカスタムパーツ紹介
ドレスアップや側車付き軽二輪登録する方におすすめ
ヒップアップアダプターや、ケツ上げアダプターと呼ばれる、リアのサスペンションを嵩上げさせるパーツです。側車付き軽二輪登録する場合では二人乗りすると、それまで一人乗りの設計だったリアサスペンションでは、ショックの吸収が追いつかず、沈み込みすぎてフェンダーがタイヤと接触したり、フラフラと不安定になってしまいます。
そこでリアの車高を上げることで空間にゆとりを持たせ、安定感を上げるというパーツです。リアの車高を上げることでドレスアップ効果もあります。
車高を上げたくないという方には、強化サスペンションもおすすめです。サスペンションを硬いものにすることで、コーナリングの安定性がアップするメリットがありますが、デメリットとしては、倒し込みにくくなるので、慣れるまで大変かもしれません。また、強化サスペンションとヒップアップアダプターの組み合わせもおすすめです。
安心のボアアップキットならコレ
ジャイロキャノピーのボアアップキットは、低価格で手にしやすい商品が中心となっています。そんな中、ひときわ高価なマロッシのボアアップキット。こちらは一般的なキットは違い、高精度な仕上がりとなっています。ハイパワーなエンジンは、エンジンパーツに負荷がかかりやすく、寿命が短い傾向がありますが、マロッシ製やそのほかの高精度なキットでは安心して長期間の使用が可能です。
音楽を楽しもう
大きなルーフで囲われているジャイロキャノピーは、風切音が少なく、音楽が聴きやすい環境でもあります。一般的な自動車用のオーディオも取り付ける方も多いのですが、やはり水気が心配なので、バイクのオーディオがおすすめです。特にスピーカーは防水仕様にしないとトラブルのもととなります。
スピーカーやアンプなどのフルセットも販売されています。音楽はスマホなどのプレーヤから出力するとなら、アンプのみでOKです。オーディオを設置する必要がなく、よりかんたんにオーディオキットを設置できると思います。
巡航スピードを上げよう
原付二種登録や、ミニカー登録が完了すれば、原付一種に比べて巡航スピードがアップすると思います。ノーマルのセッティングでは30km/h制限が前提となっているので、60km/h巡航ではエンジンが常に高回転となるので、負担が掛かかり心配です。そこで、強化ドライブベルトに交換してはいかがでしょうか? 純正よりも長く太いドライブベルトに交換することで、加速力がアップし、60km/h域でもゆとりが持てます。
排気量を変えずにパワーアップするならキャブ交換
太いリアタイヤに交換すると、走行抵抗が増え、60km/h付近が苦手なジャイロキャノピー。もともと原付のセッティングなので、ノーマルでもスピードを出すことが苦手でもあります。ミニカー登録ではボアアップすることが許されないので、そんなときはビッグキャブレターに交換してパワーアップする方法が定番です。
もちろんパワー不足を感じている方におすすめなチューニングで、ノーマルよりも混合気を増やすことでパワーアップを図ります。その代わり低回転域がモタついたり、燃費は悪化しますが、シチューエーションによっては快適になるので、ご自身の走行スタイルに合わせてお考えください。
ジャイロキャノピーのカスタムショップ紹介
「GTピーターパン」
福岡県にあるジャイロキャノピーのカスタムが得意なショップです。コンプリートカーの販売や、カスタム製作が可能で、そのほかモンキーやネイキッドなどのハードなカスタムも手がけています。
ゼファー、ジャイロのカスタム車を取り揃えております。
〒811-1355 福岡市南区桧原5丁目15-25
営業時間:10:00~19:00
定休日:水曜日
「ZION(ザイオン)」

Source: http://www.makeup-zion.com/index.html
大阪府にあるジャイロキャノピーに力を入れているカスタムです。完成度の高いコンプリートカーを製作し、販売しています。出張修理や買い取り、自動車のカスタムなどにも力を入れて、幅広い業務内容が特徴です。
中古バイク 原付バイク 中古車販売│大阪府松原市 ZION(ザイオン)
〒580-0044 大阪府松原市田井城6-292-1
ジャイロキャノピーのカスタムのまとめ

営業車としての色の強いジャイロキャノピーですが、実は走行性能の高いレジャーバイクという名目でデビューしたという過去を持っています。そんなジャイロキャノピーは見た目のカスタムはもちろん、そのハンドリングを楽しむこともおすすめです。雪が降ればチェーンを装着し、雪道でもガンガン走って楽しめると思います。
このようにジャイロキャノピーは走って楽しい、カスタムして楽しいスリーターなので、車やバイクには興味がない、という方でも十分その魅力を味わっていただけるかと思います。