主婦向けお買い物バイクとしてデビューしましたが、なにがきっかけなのか、ヤンキーや暴走族に大人気となり、カスタムされる定番バイクと化したシャリー。長年さまざまなカスタム手法が流行し、一向に飽きられる気配がありません。今回はそんなシャリーのカスタムについてピックアップしています。パーツなども紹介しているので参考にしてください。
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ホンダ シャリーとはどんなバイク?
呼び名なさまざまなシャリー

1972年~2000年までの間に販売されていたホンダ シャリー。発売当初から生産終了まで、いくつか名称を変更しています。シャリイホンダから始まり、シャリイ、シャリィ、シャリーとなっていますが、ローマ字表記では、「Chaly」のみと変化はありません。
そんなシャリーは2速ロータリーミッションから始まり、3速リターンミッションに落ち着きました。もともとは主婦層をターゲットにしたお買い物バイクでしたが、ヤンキーや暴走族にも人気があり、改造されることが定番化されています。
シャリー50、シャリー70の2車種のラインアップがありましたが、現在ではダックスやリトルカブ、カブ、モンキー、ゴリラと共にカスタムベースとして人気があり、数々のカスタムパーツが販売されています。
ホンダ シャリーの中古車情報
シャリーの中古車相場は3~45万円
車両価格: 39万8,000円
中古車流通台数の多いシャリー。10万円までの低価格帯では、レストアベース車と、そこそこ程度のいいシャリーが混在してます。シャリーというバイクの特性上、不動車、カスタム車、ノーマル車などさまざまな状態のものが、販売されており、相場がないといえばそうかもしれません。30万円以上となると、レストア済みのカスタム車が中心となっています。
ホンダシャリーのカスタム紹介
シャリーにはさまざまなカスタムの方向性があります。もちろん好きなように改造すればいいのですが、定番とされるスタイルもあるので、参考にしてください。
シャリーの定番カスタム:浜松仕様
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ヤンキー車の定番でもあるシャリー。そんなシャリーのカスタムのなかで個性的なのが、この「浜松仕様」です。いわゆるヤン車仕様なのですが、どことなくアメリカンな雰囲気が漂っている気がしませんか? そこが浜松仕様と呼ばれるカスタムスタイルで、特に定義はありませんが、フロントはカブトフェンダー、前後のローダウン、アメリカンなメタリック、またはラメラメなカラーリングが定番となっています。
しかし、最近ではそれに加え、極太タイヤにクルクルタイプのアップハンドル(折りたたみ機構付きのハンドル)、ディスクブレーキも定番化となっています。シャリーのカスタムは、パーツのポン換えでもフルカスタムは可能ですが、浜松仕様は、フロントフォークのローダウンの必要があり、素人レベルでは難しい、高度な作業が要求されるカスタムです。
浜松仕様の必須アイテム:フロントフォークのローダウンキット
シャリーのフロントフォークのローダウン方法には、大き分けて2つあります。一つは、純正を加工する方法。これは溶接が必要ですが、好みの長さに調整できるというメリットがあります。もう一つは短いフォークに交換することです。上記のキットは後者のそれにあたり、手軽に交換できるというメリットがありますが、好きな車高に調節はできません。それぞれ良し悪しがありますが、どちらにしてもそこそこの作業テクニックが要求されます。
浜松仕様の必須アイテム:カブトフェンダー
カブトフェンダーはメーカーによってデザインが異なります。また、太いタイヤに対応するタイプと非対応のものがあるので、注意して選択してください。
シャリーの定番カスタム:ライトカスタム
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浜松仕様のようにコテコテのカスタムではなく、ツボをついたカスタムを楽しめるライトカスタム。マフラーやハンドル、シートなどを交換するだけでも楽しめます。
ライトカスタムに人気のアイテム:ツチノコマフラー
幻の生物ツチノコのようなマフラー。マフラー単体だけでもかわいいその姿が人気となっています。一般的な社外マフラーでは音量が大きくなりがちですが、ツチノコマフラーは静かな方です。そのため気軽に楽しめると思います。
ライトカスタムに人気のアイテム:クルクルハンドル
ハンドル位置を好みのポジションに変更するのもいいですが、どうせなら純正タイプの折り畳み機能付き、通称クルクルハンドルタイプに換えてみてはいかがでしょうか? こだわりを見せるのもカスタムの楽しみの一つです。
シャリーのレストアに使えるパーツ
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シャリーはシンプルな設計ゆえに、素人レベルでもレストアは可能です。バイクいじり入門にもおすすめとなっています。そんなシャリーは、レストアを楽しむ方も多いので、使えるアイテムをピックアップするので参考にしてください。
レストアに使えるアイテム:おっぱいウインカー
シャリーの初期モデルに採用されていた特殊な形状のウインカー、通称おっぱいウインカー。純正品はすでに廃番となっていますが、レプリカパーツであれば手に入ります。
レストアに使えるアイテム:フレーム
フレームがボディとなっているシャリーでは、いまいち板金作業が苦手だな、と感じる方は、フレームそのものをリニューアルする方法もあります。サビてどうしようもないフレームや、転倒などで変形したフレームは、新品レプリカフレームに載せ替えるという手段もあるのでご利用ください。ちなみに車台番号が変わるので、再登録が必要になります。
ホンダ シャリーのまとめ
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シャリーはレストアや、カスタムなどさまざまな楽しみ方があります。もともとは主婦向けのバイクだったようですが、長年カスタム好きの心をガッチリ掴んで離しません。今回紹介したパーツを見ていただいてもわかる通り、フレームまで用意されているという人気ぶり。もう車体を手に入れなくてもフレームから作成できるので、楽しみ方は無限大ですよ!