「あっ! 車を擦ってしまった!」車に乗っていますと少しの不注意で大切な愛車に傷が付いてしまうことがあります。車体に付いた傷が深いと板金屋に行くしかありませんが、軽度であれば自分で傷隠しをすることができます。本日は傷隠しの方法をいくつかの項目に分けて紹介していきます。
CONTENTS
(1)軽く擦ってしまった場合
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写真のような狭い路地ですと、少しの間違った運転で愛車に傷が付いてしまうことがあります。ですが、冒頭でもお話した通り、少しの擦り傷程度であれば板金屋に持っていかずとも自分で傷隠しをすることができます。その方法と言うのが下記のような「コンパウンド」を使用する方法です。
「コンパウンドか…なんだか難しそうだな…」と思いがちですが、意外と簡単にできるのです。方法は下記のような手順で進めてみましょう。
(今回紹介する方法は上記の「99工房」に沿ったコンパウンドによる傷隠しとなります)
(1)コンパウンドを行う部分を綺麗に洗い流します。この時、洗車を行いませんと汚れや埃が傷の原因になります
(2)初めに「キズ消しよう3000」を使用して傷を隠すように塗りこんでいきます。直線的に塗りこむのがポイントです。全体的に塗り終わりましたらマイクロファイバータオル等でふき取ります。
(3)続いて「仕上げ用7500」を先ほど同様に塗りこんでいきます。必ず違うスポンジを使用しましょう。こちらもマイクロファイバータオル等でふき取ります。
(4)最後に「超鏡面用9800」を違うスポンジで全体的に塗りこみ、マイクロファイバータオル等でふき取ります。すると擦り傷程度であれば綺麗に仕上げることができます。
以上となります。これはあくまでも擦り傷程度であり、深い傷には効果はありません。目安となるのは擦った箇所に水を付けて傷が消えればコンパウンドでも対処できます。しかし水を付けても傷が浮かび上がる場合はコンパウンドでは対処しきれませんので注意しましょう。
(2)線傷が発生した場合
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擦り傷と同様に多いのが「線傷」です。線傷は自分で発生するのではなく、多くは「いたずら」によって発生します。とは言え、線傷程度でも板金屋では数万円請求される時がありますので、こちらも自分で直してみましょう! それでは手順と一緒に活用する商品を紹介していきます。少し長くなりますのでいくつかの項目に分けていきます。
(1)コンパウンドを使用して傷を消していく
初めに行うのはコンパウンドを使用して傷を消していくことです。線傷であっても軽い程度あればコンパウンドで消せる場合があります。もし消えなくても周辺の軽い傷は消えますし、後々行うタッチペンによる作業を行いやすくしてくれます。コンパウンドはできれば、細めのものを活用しましょう。
(2)傷の中に入り込んだ汚れや錆を落とす
コンパウンドが終了しましたら、傷の中に入り込んだ汚れや錆を落としていきます。もし処理を行わないとタッチペンの乗りが悪くなり、仕上げが残念な結果になります。方法としては下記に紹介するサンドペーパーを活用します。これを折り曲げて、傷の中を丁寧に磨くようにして落としていきましょう。
(3)脱脂を行いタッチペンの接着効果を高める
いよいよタッチペンに入る! その前にしっかり脱脂を行いましょう。脱脂を行う事でタッチペンの接着効果を高め、綺麗な仕上がりにしてくれます。例えば下記のような「シリコンオフスプレー」を活用すると私達でも簡単に脱脂を行うことができます。
(4)マスキングを行いタッチペンで線傷を塗る
全ての下準備が終わりましたら線傷周辺にマスキングテープを貼り付け、いよいよタッチペンで塗装していきます。塗装は直線に塗っていくのではなく傷を埋めていくように点を打っていく感じで塗装していきます。塗装が完了しましたら1週間乾燥させて仕上げに移ります。
(5)仕上げ作業
1週間経過しましたら仕上げの作業に入ります。
仕上げの作業は線傷周辺にマスキングテープを貼り、先ほど紹介したようなサンドペーパーで線傷を磨いていきます。凸凹が整うまで丁寧に磨き終えましたら、コンパウンドを使用します。これは極細から初め、細め・液体の順に行い仕上げましょう。これで線傷の補修は完了です。
簡単に傷を消す方法はあるの?
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現在ではより手軽に車の傷隠しができるようになっています。例えば下記のような商品が発売されています。
これは先ほどのタッチペンを差し込むことで霧状に吹きかけることができるのです。例えば先ほどの線傷だけでなく、擦り傷でも下準備さえ整えておけば後はマスキングをしてスプレするだけで簡単に仕上げることができるのです。より手軽に傷隠しをしたい場合はこちらも検討してみましょう!
最後に
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最後になりますが、現在では板金屋に頼むだけでなく私達でも手軽に愛車の傷隠しを行えるようになりました。もし「板金屋に持っていくのは面倒だしお金も掛かるよな…」と感じましたら、自分で傷隠しにチャレンジしてみましょう。