環境にいいのは百も承知だけど、本当に電気自動車って買いなのでしょうか?ガソリンズタンドに行っても充電はしてくれません!実用的なのか知りたい方どうぞご覧あれ。
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まずは、現在手に入れられる電気自動車を知るべし
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これが電気自動車買うときの選択肢。
さてさて、電気自動車って聞くとやはり、日産リーフを想像する方が多いでしょうか?いやいや、三菱のi-MiEVを想像するという方もおられるでしょうか?これ以外にも電気自動車は市場に出ています。
まず国内メーカーからは、日産自動車のリーフ、そしてe-NV200というのが発売中の電気自動車です。そして三菱自動車からはi-MiEV、そしてミニキャブi-MiEVという、こちらも2車種です。
また海外メーカーでは、BMWのi3や、テスラモーターズのモデルSなどがよく知られているところでしょうか?他にもスマートやフォルクスワーゲンなども小型車で電気自動車を出しています。しかしやはり電気自動車は世界的に見てまだまだ車種が少なく、選択肢は多くないのが現状のようです。
電気自動車の市場がこれからを決めるか?
電気自動車の車種が少ないのは、価格競争や品質向上に悪影響かもしれません。これから各メーカーが電気自動車に対して積極的になり、車種が増えていけば、技術開発や価格もいい発展を見せるかもしれません。他メーカーも是非この市場に参加してほしいものですが、これからどうなるでしょうか?
今はまだ電気自動車の存在がやや取っ付き辛く、市場が活性化していないので既存の電気自動車を販売しているメーカーには頑張ってほしいものです。ガソリン車と同じような値段設定で買える日が来ることを願うばかりです。
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さて、各メーカーの走行距離公表値見ていくぞ!
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ズバリこれが電気自動車の航続可能距離!
日産リーフの航続距離はJC08モードで228km。
この航続距離は、走り方や使い方、使用環境などによって大きく変わります。
そこで、日産リーフのドライバーサポート機能を上手に使えば、効率的に走ることが可能です。JC08モード一充電走行距離228km
最近の走行実態を反映したJC08モードで試験を実施し、より実態に即した情報を提供しています。
一充電走行距離は定められた試験条件での値です。お客さまの使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)、整備状況(タイヤの空気圧等)に応じて値は異なります。電気自動車は、走り方や使い方、使用環境等によって航続可能距離が大きく異なります。
・本諸元のモード走行時における交流電力量消費率および一充電走行距離の表示は、「JC08モード」です。
Source: ev.nissan.co.jp
航続距離e-NV200
一充電走行距離 190km* JC08モード
*数値はバン 2人乗、およびルートバン。5人乗は188km、ワゴン 7人乗は185kmとなります。
●交流電力量消費率および一充電走行距離は定められた試験条件での値です。お客さまの使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)、整備状況(タイヤの空気圧等)、積載量に応じて値は異なります。電気自動車は、走り方や使い方、使用環境等によって航続可能距離が大きく異なります。
●本諸元のモード走行時における交流電力量消費率および一充電走行距離の表示は、「JC08モード」です。
Source: www.nissan.co.jp
アイ・ミーブの航続可能距離
電気自動車は、走り方や使い方、使用環境などによって航続可能距離が大きく異なります。 アイ・ミーブでは、数々の機能により、買い物など、毎日の利用に十分な航続可能距離を達成しています。
JC08モード一充電走行距離(国土交通省審査距離)
M120km X180km※2:満充電の状態から走行可能な距離。JC08モードは定められた試験条件での値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて航続可能距離は著しく短くなります。
Source: www.mitsubishi-motors.co.jp
ミニキャブ・ミーブ バンはJC08モードで
100km(CD 10.5kWh)(※1)
150km(CD 16.0kWh)(※1)
(一充電走行距離 / 国土交通省審査値)電気自動車は、走り方や使い方、使用環境などによって航続可能距離が大きく異なります。
ミニキャブ・ミーブ バンでは、数々の機能により、毎日の仕事の利用に十分な航続可能距離を達成しています。
※1:満充電の状態から走行可能な距離。JC08モードは定められた試験条件での値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)、積載量に応じて航続可能距離は著しく短くなります。
※2:全国のドライバーアンケート調査によると、軽キャブバンが1日に走行する平均距離は、77%の方が65km以下でした。(自社調べ)
Source: www.mitsubishi-motors.co.jp
BMW i3
一充電走行距離は229km(JC08モード)
Source: bmw-i.jp
テスラ モデルS 85D
85 kWhバッテリー搭載AWD
90 kWhバッテリーへのアップグレードにより航続距離約6%増
528 kmの航続距離(NEDC)
4.4 秒で時速100 kmまで加速
12.5 秒で0-400 mを走行
311 kW
193 kW フロントとリアのモーター出力
660 Nm のモータートルク
250 kmの最高時速
Source: www.teslamotors.com
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この走行距離を見てみると…
どうでしょうか?国内メーカーの電気自動車と海外メーカーから2車種、満充電時の航続可能距離を各社のホームページから比較してみました。一番長くてテスラモーターズの528km、短くてミニキャブの100kmです。
例えば、リーフの航続可能距離である228kmですが、東京から静岡の浜松は大体228kmです。この航続可能距離を十分と見るか、不足と見るかは人それぞれでしょう。
もちろん途中で充電スポットを見つけて充電すれば、長く走れるわけですが、ガソリン車なら、単純計算で1リッター15km走れる車に40リットルのガソリンがあれば、600km走れる計算になります。もっともこれにいろんな要素が加わるので単純計算通りには走れない訳ですが、それを加味してもガソリン車と電気自動車の満タン時の航続可能距離は、まだまだガソリン車に軍配が上がるでしょう。
テスラモーターズのモデルSは航続可能距離がズバ抜けて長いですが、車体価格もズバ抜けて高くつきます。これは少し例外的な存在でしょう。なにせ一千万円前後の車体価格なのですから。
ただ、まだこの電気自動車の航続可能距離については考えるべき点があります。それは上記公表値の文言の中に含まれている言葉にもありますが、使用状況によって航続可能距離は大きく変わりますし、充電時間も当然考えなければいけないことに含まれるでしょう。
次にそのことを考えてみましょう。
満タンっていってもさ…
まず満タンにするのにどれくらいかかるのでしょうか?
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まず、電気自動車には充電方法が2種類あります。普通充電と急速充電です。普通充電は家庭などで行うもので、100Vや200Vの電圧で充電します。航続可能距離が多いもの、つまりバッテリーの容量が多いものほど充電にも時間がかかるわけですが、たいてい普通充電なら6時間から8時間あれば満充電になるようです。対してもっと高圧を使う、急速充電なら20分から30分でバッテリーの80パーセントを充電することができます。
だから電気自動車は、携帯電話のように一日使ったら、夜は充電しておいて、また次の日満充電で使うことができます。ただ外出先でバッテリーが切れたら、どこかの充電スタンドで急速充電しなくてはなりません。となるとそこで2、30分は取られるのです。「あー、コーヒーブレイクね!」と思える人がどれくらいいるでしょうか?次の予定があるなら完全に遅刻しかねません。
ただ、もっと考えなきゃいけないのは他にあるようです。
満タンの落とし穴
ここまで、メーカーのカタログ値などを参考に考えてきました。しかし注釈で、状況によって航続可能距離がかなり変わることが示されているのを無視してはいけません。これは具体的にはどんなことを言うのでしょうか?これはほとんど説明されないかもしれないが、見落としがちな重要な点です。
例えば、急発進、急加速時にはかなり電気を消費すること。また高速巡航も消費は激しいようです。そしてなによりエアコンの使用は著しく電気を消耗します。
でも、考えていただきたいのは、真夏の炎天下に駐車した車の車内に自分が乗り込んだとして、まず、エアコンを強く効かせないでしょうか?はたまた、真冬のかじかむ朝に、まず初めに暖房を効かせて出勤されるのではないでしょうか?こうした一見あたりまえの作業が、電気自動車に乗るとあたりまえでなくなるのです。家に帰るまで、いや次の充電スポットまでエアコン使えない!なんてことがあります。背に腹は変えられないのです。
こうしたことはカタログでは分かりません。実際に使ってみて初めて気づくことが多いからです。だから一番危ないのは、バイパスなどで高速巡航しながらエアコン効かせて、ナビを使いながら少し遠出すること。満充電と高を括るとみるみるうちにバッテリーの残量はなくなり、カタログで満充電なら航続可能だったはずの、はるか手前で力尽きてしまう結果になるでしょう。
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電気自動車の得意分野
電気自動車は電気のみで走るエコカーです。ランニングコスト的にもガソリン車より電気代だけで安く済むのかもしれません。でも今の電気自動車の性能なら、やっぱりご近所のスーパーに通うのが最適かと思わされます。
最新の車に乗りながら、なぜかハラハラしながら運転するのはなにか違う気がするのではないでしょうか?バッテリーの残量を気にしなくて済むのは往復60〜80km未満に抑えた方が無難でしょう。一日何回も外出するなら、なおのことそういえます。
最高のエコロジーとエコノミー、これからのインフラの整備やバッテリーの開発が進めばもっと身近なものになるはずです。期待してこれからに注目しましょう!
