三菱ふそうエアロシリーズは、海外でもライセンス生産されていたほど高い評価を受ける存在です。ダイムラーグループと技術提携をむすび、高性能なターボを採用したエンジンを搭載。デンソー製である床下設置型の直結エアコンを採用するなど、数々の最新装置を備えました。一時はクレーム問題もあった三菱ですがトータル的な性能面から、高速路線バスに関して多くの事業者が「三菱ふそう エアロ」を選択しています。
CONTENTS
三菱ふそう エアロエースはどんなバス?
ふそうエアロエース(一般観光バス仕様)
エアロエースは三菱ふそうトラック・バスが製造する大型バスになります。ハイデッカーのエアロエース、スーパーハイデッカーのエアロクイーンがラインナップされます
座席数のシート列や、化粧室(車内トイレ)の有無をあらかじめ設定できますが、現在のところ発注に対しての生産が間に合わず、納車まで一年ほどの期間を要します。

Source: http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/lineup/bus/aero_ace/12/design/cockpit.html

Source: http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/lineup/bus/aero_ace/12/design/cockpit.html
運転席モニターには機関の状態や燃費消費率、各種警告や運行データなども表示されます。
ふそうエアロエースの車両スペック
搭載される 6R10エンジンには「T4/T2」と2種類がラインナップされ、T4が420PS T2が350PSを発生、ゆとりのクルージングを実現しています。
エアロエースとエアロクイーンの違いは?

Source: http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/news/news_content/140912/140912.html
エアロクイーンは「中二階」と呼ばれる車種となり客席位置や全高の高いハイデッカーになります。エアロクイーンのサロン仕様の車両価格は 4,786万5,600円に設定されています。
エアロクイーンの車両本体価格は、エアロエースと比べて400万円以上の価格差がつけられています。豪華な内装や高出力なエンジンを含め、プレミアムなバスと言えるでしょう。

Source: http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/news/news_content/140912/140912.html

Source: http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/lineup/bus/aero_ace/12/design/cockpit.html
曲線を描いた乗降スペースは手すりに沿って安全に乗り降りできる優れもの。お年寄りや小さな子どもまで、安心して乗降することができます。
エアロクイーンの快適装備
エアロクイーンの室内にはプラズマクラスターイオン発生装置を標準装備、抗菌仕様のシート生地を採用するなど室内の快適性を向上させています。またオプションとしてUVカットガラスや空気清浄機(床下直冷車のみ)を設定しています。

Source: http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/lineup/bus/aero_queen/12/design/interior.html

Source: http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/lineup/bus/aero_queen/12/design/interior.html
後席のサロンスペースは回転式シートを動かしてコの字型になります。センターにテーブルを備えることも可能な、乗客同士のコミュニケーションを考えたシートアレンジだと言えます。
ふそうエアロエース/エアロクイーンは、主に観光バス事業者向けに販売されています。最新の6R10エンジンを搭載、アシンメトリックターボチャージャーの採用や燃費の改善や尿素水(Adblue)の消費を低減させました。
三菱ふそうエアロエース/エアロクイーンの諸元
エアロクイーン/エアロエース
全長(mm):11,990
全幅(mm):2,490
全高(mm):3,520/3,260・3,470
客室内寸法
長さ(mm):10,860
幅(mm):2,310
高さ(mm):1,970/1,840
車両重量(kg):13,160〜13,190
エンジン:6R10(T4)/6R10(T2)
最高出力 kw/PS/rpm:309(420)1,800/257(350)1,800
燃料タンク(L):405
エアロエース/エアロクイーンの価格
三菱ふそう エアロエース価格
一般観光仕様のバス:4,333万8,200円
三菱ふそう エアロクイーンスーパーハイデッカー
サロン仕様:4,786万5,600円
となっています。実際には大手バス会社が販売代理店になっていたり、購入実績などを含めて公表されない値引きはあるようです。
三菱ふそう 新型エアロスター(路線バス仕様)
2014年に18年ぶりとなるフロントデザインの変更を受けたふそうエアロスター。ディスチャージヘッドランプや路肩灯のLED化など、安全装備の充実や車いす用の埋め込み式スロープなどを追加しました。
新型エアロスターはエコカー減税対象

Source: http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/news/news_content/140619/140619.html

Source: http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/news/news_content/140619/140619.html
エアロスターは事業者にありがたいエコカー減税の対象になっています。自動車取得税が60% 重量税が50%されます。

Source: http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/news/news_content/140619/140619.html
新しく採用された埋め込み式のスロープは、バスドライバーや乗客に優しい装備と言えます。
新型エアロスターの車両価格は?
ノンステップ車は2,900万円オーバー
三菱ふそう エアロスター ノンステップ路線バスの車両価格
ワンステップ車:2,467万15,20円〜2,489万1,840円
ツーステップ:2,319万7,320〜2,376万6,980円
ノンステップ車:2,908万3,320円〜2,932万920円
主な車型/エンジン/トランスミッション/主な仕様
QKG-MP38FMF/ 6M60(T2)199KW(270PS)/電子制御式 6速AT/都市型ノンステップバス
ふそうエアロを含めバス中古車は全国でタマ不足!
全国のバス中古車市場ではエアロエースはほとんど見かけず、古いエアロもすぐに売れてしまうのが現状です。売り値がASKのものや古い車両も高額で取り引きされることが常態化しています。
10年以上前のふそうエアロが1,000万円オーバー!

Source: http://www.goo-net.com/ipn/usedcar/MITSUBISHI_FUSO__MITSUBISHI_FUSO_OTHER/index.html
ふそうの観光バス仕様、ニューエアロの中古車価格は全国で高騰しています。海外からの観光客(インバウンド)の増加に伴い、事業者の発注が殺到。メーカーの生産が追いつかず、バスの中古車市場は慢性のタマ不足になっています。
7〜8年前ならば10年落ちの中古車が150〜200万円ほどで購入できたものが、三菱ふそうのメーカーに新車を発注しても、早くて一年待ちと言う予約状況から、バスの中古車価格は高値安定の現象が続いています。一例ですが、平成13年式ハイデッカー 21,200CCのエンジンを搭載した古いエアロの価格が 1,299万円となっています。
平成15年から実質されている東京都のディーゼル車規制は古いバスに対して厳しいものです。車齢の古いものは「改正自動車Nox・PM法」に触れるため、酸化触媒装着やDPF装置を備えた対策車しか、都市圏に入ることができません。そのため10年以上前のバスでも、対策の施された車両は 1,000万円以上の価格がつけられています。
Provision
三菱ふそうその他(三菱ふそう)の中古車情報・見積り(1〜26件) | Goo-net中古車検索
全国の三菱ふそう その他の中古車情報(1〜26件)はGoo-net(グーネット)。価格・年式・走行距離からご希望の車を検索・見積りできます。中古車物件情報が30万台!全国の三菱ふそう(三菱ふそうその他)の中古車検索・見積りなら日本最大級の中古車情報サイトGoo-net!
ふそうとシェアを競う いすゞ/日野 ガーラとセレガ
日野セレガ ヨーロッパ調デザイン

Source: http://www.hino.co.jp/news_release/200531.html
現行型のセレガは2005年、日野といすゞの統合モデルとしてフルモデルチェンジしたものです。スタイリングは「アクセントピラー」と呼ばれる曲線を描くピラーを採用し、ヨーロッパ的な印象を持たせています。このピラーは構造には関わっていないので、エクステリアを装飾する役目に過ぎません。同型のセレガには装備されていない事や、ガーラでも装備しない選択が可能とされています。
Provision
Provision
日野セレガの車両価格
日野セレガ
450PS6速シフト11列価格:43,765,000万円
360PS7速シフト12列価格:37,639,000万円
日野セレガ 高速バス乗車レビュー
日野セレガ、デザインや使い勝手は高評価なのですが、乗り心地や全体の造りには厳しい声もあります。
高速路線バスのセレガに乗ってきました。素敵な内外装とは裏腹に、ちゃっちいなあ!という乗り味でした。路面の大きなうねりや舗装レベルの行き届いた都心をしゃなりしゃなりと行く分には、フワリフワリと身をこなすフルサイズボディにエアサスのカーペットライドは健在でしたが、荒れた高速道ではガッカリな乗り心地でした。
Source: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
段差があると荷物棚と背もたれは結構な勢いでワッサワサ揺れ、ギコギコガタピシ凄い軋み音です。上屋が歪んでいるようには見えませんでしたが、一斉に什器が揺れ動くのは不安感があります。高速では路面の段差や小穴など唐突な入力ですと、ダンッ!とかなり鋭い突き上げがきます。うたた寝の若者がパッと顔を上げ周囲を見渡すほどです。
Source: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
Provision
三菱ふそうエアロエース まとめ
三菱ふそう エアロエースは、度重なる排出ガス規制に合わせて、現在はV型8気筒エンジンから直列6気筒・インタークーラー付ターボエンジンに変更されています。トルクではV8に劣るものの、ドライバビリティーは格段に向上しています。燃費や静粛性も格段に良くなったエアロエース。一時のクレーム問題を乗り越えて、信頼される優れたバスに生まれ変わったと言えるでしょう。