アウトバックは売れ筋の車です。そういうと「どこが?」といぶかしがられるかもしれませんが、日本でのことではありません。これはアメリカ合衆国でのことです。日本では人気だったレガシィのワゴンの仲間のような顔をして売られていますが、どうやら本籍地はアメリカなアウトバック。その魅力に迫ります。
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起死回生の血脈、高い評価の本流が実はアウトバック
確かに血筋はレガシィのアウトバック

アメリカでは車が足りません
いま、アメリカ合衆国では車の在庫が足りないとディーラーの悲鳴が聞こえているスバルの車です。なかでもアウトバックはもっとも売れ筋の車です。日本では「レガシィ・アウトバック」として売られています。確かにアウトバックは高い評価を得て合衆国でスバルが地位を築くきっかけとなった車です。そしてレガシィの血脈を受け継いでもいます。
国内市場でのエポックメイキングな車の一方で

かつて独自の地位を築いたレガシィ・ツーリングワゴン
国内ではレガシィは登場以来セダンとツーリングワゴンとして人気と評価を博してきました。とはいえ確立した人気と評価は1994年に発売した5ナンバーサイズの2代目のもので、特にツーリングワゴンが大変な評価を受けました。
国産のいわゆるRV(レクレーショナルビークル)タイプの車にとって1994年というのはとてもエポックメイキングな年です。この年の新しい流れを代表する車を3台挙げられると思います。ひとつはホンダ・オデッセイ、そしてトヨタRAV4、そしてスバル・レガシィ特にツーリングワゴンということになるでしょう。
アウトバックこそ現在のスバルの立役者

北米で必要な機能が評価され
その一方でスバルにとってとても大切な出来事が北米市場でも進行していました。国内市場で感触をつかんでいた5ナンバーサイズのレガシィをベースに、同じ1994年にアメリカ合衆国でのマーケットをにらんで開発したアウトバックが発売されていたのです。
地上最低高も200mmを確保して、サイズも拡大、エンジンも排気量をアップして乗車感覚にもゆとりをもたせたアウトバックは、徐々に評価を得ていた4WDの性能に加えて北米でのステイタスを築きはじめることになります。
こうして先行きが心配されるほどだったスバルは起死回生を図ったレガシィの開発によって、国内、北米それぞれで独自の地位を得ることになっていきます。北米のアウトバックは国内ではレガシィグランドワゴン、レガシィランカスターとしてレガシィの仲間、もしくは傍流としての扱いでしたが後に発売されることになります。
モデルチェンジしたアウトバックに注目します

SUVのひとつの道を示しています、プレミアムがキーワード
こうして北米では一貫してアウトバックとして人気を獲得してスバルの売れ筋、屋台骨となっていたアウトバックですが、国内では一旦アウトバックとしてモデルチェンしたのち、やはりレガシィの仲間であることを強調してレガシィ・アウトバックとされたあと2014年に現行車種になっています。
レガシィ自体がすでに当初の5ナンバーサイズの車ではありません。現行型のレガシィはセダンのB4とアウトバックの2種類となっていて、アウトバックはレガシィの歴史を作ってきたツーリングワゴンと置き換わるものになっています。そしてこのレガシィ・アウトバックはもちろん北米のアウトバックと同一のものです。
かつてのツーリングワゴンがレガシィの主役だったように、現在B4とアウトバックでは圧倒的にアウトバックが売れていてやはり主役はこちらなのです。スバルのラインナップはどんどん充実しており、レガシィは最上位車種です。昨今の社会情勢によるのかレガシィのクラスは今のスバルの主流ではなくなっていますが、それだけにプレミアムな魅力をまとうアウトバックへの評価は特別なものです。
かつてのレガシィツーリングワゴンにあたる車はレヴォークとしてスポーティな方向性をまとい別車種となるなかでユーティリティの王道はアウトバックといわんばかりに存在感を放ちます。最新となる現行型のレガシィ・アウトバックに注目してみましょう。
b型の登場でASP(アドバンスドセーフティパッケージ)が標準装備

やはりb型が登場しています
現在スバル車は基本的に年次改良を行うスケジュールでマイナーチェンジを行うのが通例です。マイナーチェンジ毎に当初のa型からb型、そしてc型以降と呼ばれることになります。現行型はb型に入っていますが、今回のb型への改良の目玉となったのがASP(アドバンスドセーフティパッケージ)の搭載です。
ASPの概要は大まかにふたつの機能

ドアミラーにLEDでアイコン表示で危険を警告
1.スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援機能)
BSD(Blind Spot Detection)と呼ぶ死角検知機能とLCA(Lane Change Assist)と呼ぶ車線変更支援機能からなっています。自動車の斜め後方にはドアミラーでは確認しずらい死角ができるのは常識ですが、ここをレーダーでカバーするのがBSD。さらにその死角となっている斜め後方のエリアに急接近する車両を同じくレーダーで監視するのがLCAとなります。車両を確認した場合には、ドアミラーに埋め込まれたアイコン式のLEDランプを点灯させ、その状態からウィンカーを出して車線変更をしようとすると点滅させます。
さらにはRCTA(Rear Cross Traffic Alert)と呼ぶ後退時支援機能もあり、バックしている最中の死角(左右広報エリアに接近する車両を同じくレーダーで監視。これもまたドアミラーのLEDを点滅させ、この場合はなおかつ警報音でも危険を知らせてくれます。
2.ハイビームアシスト
最初の後側方はレーダーを活用しましたが、前方はカメラを使って安全性を高めます。カメラはルームミラーに仕込まれていて、先行車、対向車を監視します。ハイビームとロービームは適切に切り替えることが夜間の視野の確保には大切です。場合によってはスムースにいかなかったり、つい忘れてしまったり、そんなこともあってロービームのままなどということがないように自動で切り替えてくれるものです。ルームミラーの鏡面側には光センサーが内蔵されて後続車のヘッドランプなどがまぶしいと判断すれば反射率を切り替えてくれる機能もついています。

前方はカメラで対応
シンメトリカルAWDを操るX-MODEの制御

統合的な電子制御は誰でもスムースな運転を
スバル車の大きな売り物となったアイサイトはもちろん、従来からの水平対向エンジン搭載とお家芸のAWDももちろん搭載しています。そのメリットを存分に生かすのがシンメトリカルAWDとする左右対称の四輪駆動システムです。よく知られる水平対向エンジンのメリットとは左右に対称に動くピストンがバランスよく働くことによるスムースさ、重心の低さです。そのメリットを最大限生かせることを意図して徹底した左右対称化を図っているのです。重量配分のバランスのよさは走りの素直さに直結して余計な疲れを低減してくれるものです。
この素性のよさに合わせて電子制御による難しい路面での走破性を高めるのがX-MODEと呼ばれる技術です。雪や雨などの悪路でのグリップ低下、山道などでの荷重変化や坂道のスピードコントロールなどを制御するものです。具体的にはスリップを検知した場合には駆動力を制御、ブレーキも使ってコントロールするいわゆるVDC(トラクションコントロールや自動ブレーキによるヨーコントロール)とAWDをスバル流に統合するものになります。下り坂については路面の如何を問わず一定車速を維持する話題のヒルディセントコントロールを搭載しています。
インテリアではアイボリーの本革やウルトラスエードの採用も

アイボリーの本革
走りの面ではありませんが、b型への改良の一部としてインテリアの質感アップも仕掛けられています。上級グレードのLimitedには本革のアイボリー仕様を設定、さらに少し遅れてウルトラスエードの採用もありました。Limitedの特別仕様車Smart Editionとして設定されています。ウルトラスエードはアルカンターラの東レが今度はスエード調でも本物を越えようとバイオマス由来の原料からなる超極細繊維で作ったものです。
フォレスターやXVとの比較、アウトバックの意味を改めてみると
ミニバンやSUVの価値観が生まれました
1994年のRV車の変革について先にふれましたが、その中味を改めて見てみましょう。ホンダ・オデッセィはミニバンという価値観を定着させた車です。ユーティリティが高いボックス型の車体ながら走行性能を兼ね備えた車でした。当時ホンダにはRV車に対応するプラットフォームも生産設備もなかった時代です。実際RV車はいすゞから供給を受けていました。また多人数乗車もテーマになっていてこれもウケた原因です。そして、この多人数乗車の機能がミニバンとされる理由でもあります。
トヨタ・RAV4については詳しく書いた記事をリンクしますが、遊びやゆとりという価値観を大きく盛り込んだまさしくSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)としての原点のある一面を創造した車になっています。
▼関連記事 RAV4などのトヨタ車がもたらしたSUVな価値観を解説しています(ヴァンガードは=RAV4です)
レガシィが定着させたのはツーリングワゴンという概念

豊かな時代の必要性が求めたものです
この時代のレガシィはといえばツーリングワゴンとしての質の高さ、搭載性やドライバビリティの満足感を特徴として挙げられると思います。やもすれば業務用車両に過ぎなかったワゴンを快適な旅行などにも適した車として再構築。しかも車のサイズが拡大の一途だった頃に5ナンバーサイズでコストパフォーマンスに優れていたのです。
時代は豊かになり、欧州では当たり前だったツーリングワゴンという概念を日本で定着させた車といえるでしょう。その価値観はやはり大きく評価されたものです。
アウトバックによってワゴンに加えられた価値観もまたSUVという車の創造につながるものでしたが、アウトバックやそれ以後のスバルのSUVの特徴となっているのは、やはり走破性能だといえます。
北米ではやはりSUVなら走破性能

いざというときは使える車であってほしい
国内では極めて限られた場面となる悪路を走破するようなシチュエーションですが、北米においては遥かに大事なテーマになります。もちろん極端なシチュエーションに特化したそれこそジープに代表されるようなラダーフレームのいわゆるオフローダーと呼ばれるような、重くてもいい、操作性や快適性はある程度犠牲になっても仕方がないという車もあります。
ある程度そういう価値観にもニーズがある北米で、そういった走破性能をそこそこ満たしながら、ロングドライブも可能な快適さを合わせた車として現れたのがアウトバックといえるでしょう。スバルのAWDが生きた場面でもありますし、アウトバックの北米と国内市場でのこれまでの評価の温度差はこういったことが原因だともいえます。
SUVな流れの主流はフォレスターやXVに

XVはスバルでないライバルたちとぶつかる車
SUVは確かにこれから大きな地位を占めてきそうです。ただSUVといってもその余裕やゆとりや使い勝手をより大切にする志向とある程度の走破性能に重きを置く志向と大まかにいえばふたつの考え方があるといえます。ユーザーがどちらかを選ぶかによって車のありかたはだいぶ違ってきそうです。
このへんは大雑把にSUVとくくれるものではないようです。このように考えればスバルという比較的小さな自動車会社にレガシィ・アウトバックに加えてフォレスターやXVといった見かたによっては同じようなものに見えるSUVがあることの意味が分かってくると思います。
フォレスターやXVはアウトバックよりも一回り小さくて、エンジンの排気量も少なく価格も安い車です。同じクラスの車ですが、おのおのははっきりと性格が違っています。そういったこともあって今の世相では販売の主流はフォレスターやXV、特にXVなのだと思います。
そんななかでアウトバックは国内ではやや過剰な性能をもっているともいえます。ただアウトバックの現在のポジションを考えれば、その過剰さこそがプレミアムのゆえんなのでしょう。もはやレガシーというブランドもアウトバックという車の性格も他にない上質さを手に入れるプレミアムな喜びを表すものだといえます。アウトバックを買う理由はまさにここでしょう。だからこそ無理して売ることが目的ではないというスバルの姿勢につながっているのです。
アウトバックの試乗記や走り、実燃費や値引きの口コミは?カスタム状況なども
アウトバックの口コミでの評判を見てみます。実燃費や値引きなど気になりますね。
試乗した感想はどんな感じ?
女性の目からみたということで率直な感想が聞けます。室内空間はとても広く感じるようです。先代に比べて確かに大きくなっているうえに、Aピラーが前に出ていることも説明されています。ちょっとした小技ですがドアミラーの位置を後ろにすることで前席サイドウィンドウの前にある三角窓が効いているのがいいです。充分な地上高200mmのメリットは悪路の走破性だけでなく視界の広さ、見晴らし感にも効いてきます。その代わり死角は増える訳でスバルリヤビークルディテクションなどに頼るだけでなく機能性がしっかり詰められているのは好感が持てるところでしょう。
試乗の結果、レヴォークを選びたいとのこと、スポーティなほうがいいということですね。
後悔されているようですが、何を選ばれたのでしょうか。
見た目の質感高いです。たしかに実車をみると欲しくなるのかなと思います。
事情はよく分かりませんがアウトバックはとにかく大きいというお話なのは間違いありません。
ここらへんが率直な感想ですかね。イージーに乗せる技術というのは分かります。
乗り心地、走行性能の口コミはどうなの?
なかなか走りに関するツイートはみつけられません。動画でも何も感想はなくただ走っている様子が写っています。冒頭の試乗動画でも真っ先にいわれていたように視線の高さや見通しのよさが特徴です。またSUVに分類される車ですしやはりイージードライブがポイントになる車のはずです。
この動画で走っている様子だけみるとかなりフラットライドが意識されているような挙動を感じます。重さや重心の高さは当然感じるでしょうから特にイージーに走りたいのであればこういう挙動であることはとても大切です。見たところいい感じで走っていますね。
一般のスバルマニアの方でしょうか。スバルに詳しそうです。
そこでちょっとyou tubeをみてみます。やはり穏やかな乗り心地には感心されているようです。B4とはまるで違うというのも注目です。それからやはりレヴォークとも違うということです。まあ違うでしょう、それは。この方はただレガシィの名前を残すためだけにレガシィという冠がついているのだと言ってらっしゃいます。アメリカではただのアウトバックと名乗っていると、この辺も皆さんよくご存じですね。
スバルの公式動画のようです。走りのことではありませんがユーティリティがよく分かります。後側方のレーダー探知の仕組みが他の事にも使われているのが分かります。ハッチバックの自動開閉のコントロールに使われているのですが優秀な技術ですね。
実燃費についての口コミ
拝見したところ標準燃費(平均燃費の事?)11.58 km/L、最高燃費16.56 km/L、最低燃費
7.63 km/L とのことです。大抵の場合11km/Lから12km/Lくらいの記録です。JC08モード値からみてもこんなものなのかなと思えますね。
三菱自動車の燃費偽装問題を受けてホットなご報告のようです。ほぼカタログ値なかなか優秀です。映像でみれるのは信憑性が高くてうれしいです。
MPGというのはガロンあたりのマイルのこと。アメリカ合衆国での話ですね。換算すると8km/Lになります。最初の記録のとても悪いほうにあたる数値です。いつもこのくらいだというお話ぶりなのでいつも悪条件で走っているということでしょうか。
広告にリンクされているツイートです。最初の記録からすると絶対にないとは言えない燃費ですが、このレベルはあまり考えられないといっていいと思います。例えば常に許容回転数まで回して乗ればこんな感じかもしれませんが、アウトバックのような車であってもそんなことができる道路はそうそうないです。
値引きの実際の口コミは?
実際の値引きの現状を語ったツイッターは見つかりません。スバルとしてはアウトバックを無理に売る必要もないでしょうし、安売りする車でもありません。そもそもの希望小売価格も決して割高には思いませんし、値引きして売る車ではないように思います。インターネットでは大幅値引きが書いてあるサイトが検索に出てくるようですが、具体的な内容は記されていません。あくまで一般論が適用されているような内容です。
逆に非常に渋かった値引きが知り合いがいたためにサービスしてもらえた話はとても具体的です。メーカーとスバルディーラーは立場が違います。いくらアウトバックが北米で車が足りないほど売れているといっても日本のディーラーには関係のない話です。やはり狙い目はディーラーオプションでしょうか。
カスタム、カスタムパーツはどんな展開を?
これは2代前のBP系用のパーツなんですが、気合いのはいったパーツです。改造ベースとして手頃になってきたからかパーツがいろいろでているようです。アウトバックの車体を補強するのって悪路をガンガン走るためのハズでタイムアタックするためではないと思いますが、オフロードコースで遊ぶのも楽しそうですね。
このご意見は根強いようです。ただこの方は誰かに問いかけているのでしょうか。ご自分の意見として述べてらっしゃるのでしょうか。それとも疑問を呈しているのでしょうか。どの場合でも言わんとされることは分からないでもないです。
車高調でカッコイイと断言されているということはどなたかやったものを実際見ているということですよね? それか道で見かけて明らかに低かったとか? レガシィを巡る状況、日本でのアウトバックの使われ方、諸々考えるとよく分かる発想ではあります。この使われ方はありなのかなと思います。
やはり2代前のBP系アウトバックのパーツですが、やはりローダウンキットの要望があったようです。確かに日本では最低地上高200mmを必要とする場面は多くないでしょう。というかそんなシチュエーションは思ってもみない人がほとんどでしょうし。ただ現在はツーリングワゴンがなくなってしまったのでどうしても、その代わりが欲しいならばローダウンしかない訳ですが、この頃にはレガシィ・ツーリングワゴンはまだ存在していました。アウトバックのゆったり感がやはりいいのでしょうか。
ライバルとしてはマツダ・アテンザが思い浮かびます
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こうしてスバル・アウトバックはなんぞやといったときに、それはプレミアムなワゴンでなおかつワゴンの枠には収まり切らない走行性能を持っているものだいえるようです。とするとプレミアムなワゴンという意味でいえば、ライバルとして挙げたくなるのはマツダのアテンザワゴンだといえます。
プレミアムな余裕という点では甲乙つけがたいと思われる両車ですが、デザインが際立ちSKYACTIVな効率でスマートさが際立つアテンザと、走行性能に特徴のあるレガシィ・アウトバックならば選びどころははっきりしています。あくまでどちらを取るかという問題かと思われますね。
使って似合うと思うシーンもある程度の荷物を搭載しながら、ロングドライブを快適に旅行するような感じです。このようなシーン向けとして本場の欧州車のライバルたち、アウディのワゴンなどとも戦えるポテンシャルはアリかと思います。なにしろ価格は圧倒的に手頃です。
本来は走破性が売り物なハズのアウトバックですが、国内で使うならばエクストレイルなどと競う必要もなさそうです。それだけを求めるならばエクストレイルのほうが手軽ですし、やはりアウトバックにはプレミアムな価値を感じます。この点ではアテンザとともにかなり独自なポジションを占めているといえるでしょう。
グレードとスペック、価格、特別仕様車、エコカー減税対応をすべて紹介

安全性に高機能なハイテクを搭載
現行型レガシィ・アウトバックのグレードは2種類となっています。ベースグレードに対して快適装備、イルミネーションの演出などが加えられたLimitedを設定しています。どちらもエンジンは変りませんがLimitedにはダンパーにスタブレックス・ライドを採用しています。Limitedには特別仕様車Smart Editionが追加されています。
エンジンやボディカラー、車両寸法などは共通仕様

あくまで質感高く
【両グレード共通仕様】
全長:4,815mm
全幅:1,840mm
全高:1,605mm
ホイールベース:2,745mm
最低地上高:200mm
乗車定員:5名
最小回転半径:5.5m
エンジン:水平対向4気筒2.5LDOHC
最高出力:129kW(175PS)/5,800rpm
最大トルク:235N・m/4,000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
駆動方式:AWD(4WD)常時駆動
トランスミッション:マニュアルモード付リニアトロニック無段変速
JC08モード:14.6L
エコカー減税:取得税40%減税、重量税25%減税
ボディカラーは全9色となります。
ベースグレード スバル・レガシィ・アウトバック

安全機能は共通です
メーカー希望小売価格:3,186,000円(税込)
アドバンスドセイフティパッケージ、大型マルチインフォメーションディスプレイ付メーター、キーレスアクセス&プッシュスタート、左右独立温度調整機能付フルオートエアコン、シートヒーター(運転席+助手席+後席左右)、運転席シートポジションメモリー機能、ブルー照明付センタートレイ&USB電源などを標準装備します。
車両重量:1,570kg
スバル・レガシィ・アウトバック Limited

レガシィ・アウトバック Limited
メーカー希望小売価格:3,456,000円(税込)
ベースモデルに加えられる主要装備は大型マルチインフォメーションディスプレイ付メーターがリンク証明付きに、本革巻ステアリングホイール(高触感革)とシフトレバー(高触感革+ピアノブラック調加飾)、フロント&リヤドア・プルハンドル照明、アルミパッド付スポーツペダル、SUBARUロゴ入りステンレス製サイドシルプレート、メッキ加飾付サイドクラッディング、パワーリヤゲートなどになります。
またLimitedに搭載されるスタブレックス・ライドのダンパーですがKYB製で先代までに上級モデルに設定のあったビルシュタインではなくなっています。これはピストン速度によって減衰力を変えようとするもので、おおまかにいえば路面のデコボコなどはいなし、走行中の荷重移動による入力にはしっかり応えて全般的にロードホールディングを確保しようという意図のものです。
かつてはヨーロッパの市販スポーティカー勢と日本のものにはこうした思想の点でかなり違いがありましたがやはりこういう方向に収束しつつありますね。
車両重量:1,580kg
Limited特別仕様車Smart Edition

Limited特別仕様車Smart Edition
メーカー希望小売価格:3,348,000円(税込)
東レのウルトラスエード採用の内装、ダークエンボスシルバー調加飾パネル、ピアノブラック調加飾などより上質な演出となっています。その代わりにパワーリヤゲートなどが省かれて価格は安くなっています。
▼関連記事 エコカー減税についての詳細を知りたい方はこちら
アウトバックの中古車にはレアな価値観のものも

BR系レガシィ・アウトバック
これまでにふれてきたとおりレガシィ・アウトバックはレガシィのツーリングワゴンの正当な後継車でもありますし、現行型は北米市場のニーズに応えたアウトバックの流れを継いだものでもあります。これらの中古車はレガシィグランドワゴンとかレガシィ・ランカスターなどと呼ばれていた車種に該当することになります。ただ、さすがにもともとタマ数もないこれらの車は年式的にもう見つけることも難しくなってきているでしょう。
レガシィツーリングワゴンは歴史ある名車だったといえます。この車含めて2009年以前のBL/BP系のレガシー/アウトバックにはちょっとした特徴があってドアがサッシュレスとなっています。デザイン的にも特徴がでるこの中古車はレア物好きな方にはちょっとした価値を感じるかもしれません。
さらに2.5Lエンジンのターボを積んだBP系のアウトバックは、これ以降とは違う独特のボクサーサウンドの最後の車となっていて、これもまたレアな価値が感じられるものになっています。
先代となるBR系のアウトバックは現行型には設定されない3.6Lエンジンがある唯一の世代です。トルクフルな乗り味を求めるならばこれを探すことになります。
実はスゴイのがアウトバックなのです

ユーティリティはバッチリ
こんな風に北米をにらんでいたアウトバックはレガシィという伝統の主流になりました。アウトバックは実はスゴイ!! と分かってくるとなんだか興味が湧いてきませんか。